その映画は、
ポップコーンを食べるのが難しい映画ー…。
クワイエットプレイス 観てきました。ビビりで怖がりなあしゅらんの目線から感想イラスト記事を書いてみました。
※記事の画像を一部差し替えました。2018.11
作品情報
原題:A Quiet Place
公開年:2018年
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、ミリセント・シモンズ
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー&スリラー
<あらすじ>
声や物音を出すとモンスターがどこからともなく現れて襲われちゃう世界。
そんな世界で音を立てないよう、手話にてコミュニケーションを取りながらトウモロコシ畑のある小さな家に暮らす5人の家族の物語…。
そしてなんと母親は妊娠しているのです…。
音を出してはならず、動きや声に制限がある中で陣痛が来てしまうのです。
あと少しで生まれそう、という所にモンスターが現れ…。
ハラハラドキドキ感満載なサバイバルホラー映画。
<感想>
ぜひこれは映画館で観て欲しい映画です。
映画館で鑑賞している客が自然と静かになってしまうあの一体感はなかなか斬新で面白いものがありました。
観ているうちにポップコーンを食べる手が思わず止まってしまったり、飲み物を飲もうとすることでさえ躊躇してしまうほどでした。
ちなみに私はビックリしすぎてつい「ガタッ」と物音を立ててしまったこともしばしば。…あの世界なら即死ですね笑。
作中では人差し指を立てて「静かに」とジェスチャーを何度も行なっていて、映画を観ている側にも「あなたたちも静かにして!」と語りかけてくるような印象があります。
映画の前半ポップコーンポリポリ食べちゃってごめんなさい。(反省)
音や声が出せない代わりに様々な工夫を行っている部分が見所です。
声の代わりに手話・ジェスチャーを使ったり、砂を撒いて裸足で歩いたり、料理や食事時はなるべく音が出ないようにしたり、きしむ床の上では音が出にくい箇所を踏むことができるよう白いペンキで目印を描いたり、警報音の代わりにランプを…などなど。
細かい所まで考えられていて面白いです。
ちなみに前半はサイレント映画のような感じでゆっくり物語が進むので少しグダります。後半からどんどんハラハラ展開が続くので少しずつ目が離せなくなるといった感じです。
※以下微ネタバレ絵あり。
<ネタバレ感想>
まず川のあのシーンで思ったこと。
色々とおかしい気もする設定が割とあるので、ついついツッコミたくなります。
これはほんと嫌〜な伏線ですよね。絶対こうなるって分かってるものほど嫌なものはないです笑
作中では登場人物全員がアメリカ手話(ASL)を習得していて、会話もほとんど手話で行っていたというのがとても素敵でした。
必要最低限の言葉だけでコミュニケーションしている緊迫感も相まってなかなか高ポイントです。
友人の感想。サイロの中での出来事が印象的だったそうです。あと動物が可哀想、って言ってました。 あの世界でよく動物生き残れるなあ。絶滅待ったなし。
そしてラスト。
いやほんと監督すごいよ。
あのラストは多分聴覚障害の人にとっては結構すんなり理解できるネタだとは思うのだけれど、普通は気づかないし、思いつかないと思う。
ああいう解決策を編み出すのはちょっと意外でした。誰の発想でああいうラストになったのかとても気になります笑。
ホラー映画にありがちな後味の悪いラストではなく、希望のあるラストです。スッキリするし胸糞悪くはなかったです。個人的にはこういう安心感のあるワクワクが好きです。笑
※クワイエットプレイス パンフレットより抜粋
ろう者の女優ミリセント・シモンズのこれからの活躍に期待。
聴覚障害者の女優さんがどういう風に伸びるのか、見ものだと思います。応援していきたいですね。
クワイエットプレイスには続編も考えているという話もあるので、あのラストのシーンからどういう風に展開されるのかがすごく楽しみです。
この少女がショットガン持って「分かったわ、奴らの弱点がね」って風に颯爽と現れたらちょっとドキドキしちゃう。
最後に。
あの映画でポップコーンを上手く食べれた人が居たらほんと尊敬する。